Self Training for Instrument Rating w/ FTD

Full/Partial Panel Instrument Flying

都内某所で Flight Simulator による計器飛行訓練。Beechcraft Baron G58 で 1.5H。実機操縦のプレ訓練としては初めての高性能機、多発機、デジタル計器。

Baron の諸元も知らないまま RJTT RW34R から離陸し、基本的に Altitude 3000, A/S 140, Heading 180 を維持。Level Flight で Full Panel、Partial Panel、Recovery from Unusual Attitude の訓練。計器飛行訓練用に sensitive に設定されているとのことで、なかなか安定せず、pitch も bank も揺らぐ。

初めは非常に下手くそだったが、教官のアドバイスにより様々な気づきがあり、終盤は微細な操作で安定させることができるようになる。1.5 時間ほど飛び父島が見えたところで終了。デジタル計器は苦手だったが、今回の訓練で慣れ、アナログ計器の良さもデジタル計器の良さもわかるようになる。デジタル計器はメンテナンスが簡単なため、アナログ計器は駆逐されていくとのこと。

本日の重要ポイント

  • 大きく修正する方法、小さく修正する方法、維持 (当て舵) する方法、を使い分ける*1
  • ズレに早く気付き、早く修正する*2
  • 集中しない、スキャンする -- 何かを操作するときは、それ以外がブレると想定しておく
  • 姿勢計 ADI が primary -- 基本はこれで pitch & bank を維持する
  • 速度計 A/S、高度計 ALT、昇降計 VSI、方位計 HI は secondary -- 基本はこれで水準と変量を計測する (これらの針を目標にして合わせにいくのは NG)
  • エンジン出力 RPM は third -- A/S, ALT が合わない (= パワーバランスが崩れている) ときに使う、多発機の場合は左右の出力差が roll の要因になる
  • 安定させる手順は、姿勢計 ADI → 速度計 A/S、高度計 ALT、昇降計 VSI、方位計 HI → エンジン出力 RPM
  • Level Flight, Cruise Climb, Cruise Descent が安定するおおよその諸元を憶えておく
  • 高度のズレは後からでも修正可能だが、方位のズレは累積するため、早く、そして、過去の累積を想定して修正する*3

*1:ズレを検知・修正・維持する方法を掴んだら、風でも悪天候でも同じ。

*2:上級ライセンスの訓練課程ではより精緻さが要求される。熟練パイロットは気づきが早く、修正が細かいため、まったくブレていないように見える。

*3:ズレの累積やコースをイメージしなければならないのは ILS Approach でも同じ。