Self Training for Instrument Rating w/ FTD

VOR Intercept & ILS Approach

都内某所で Flight Simulator による計器飛行訓練。Beechcraft Baron G58 で 1.5H。教官は元 JAL 機長の Y 氏。きっと氏の操縦する機に搭乗していたことがある。

本日は先日のリベンジ。高知空港 RJOK の SID (KOCHI REVERSAL FIVE DEPARTURE) と STAR (VOR RWY32) をリクエスト。教官から教わったインサイトがたくさんありすぎるため、実況形式ではなく重要ポイントによるまとめのみとする。

飛んだコースは KOCHI REVERSAL FIVE DEPARTURE → VOR RWY32 Approach (161 outbound → 324 inbound) → Missed Approach → Heading 324 → Heading 178 → Heading 043 → Teardrop Entry & Holding on SUSAK → Heading 080 → VOR RWY32 Approach → Landing on RWY32。

Holding Pattern はやる予定がなかったが、つまみ食いだった知識をフル活用する。結果オーライだったが、気づきがあるため後述する。



本日の重要ポイント

  • チャートの読み方をマスターする
    • チャート読み合わせのフローを確立する
    • 実スケールのチャートなら定規で測ることもあり
  • チャートには最小限の制約しか描かれていないため、自分でコースデザインする
    • ミニマムや技量が許すならもっと小さく回っても良い *1
    • 攻めるコース、標準的なコース、保守的なコース、と幅を持たせてコースどりを自分でデザインする
    • missed approach や emergency を含め、うまくいかなかったときのことを常に考える
    • 速度・バンク角・カーブ幅の関係を把握しておく *2
    • 機種 (airspeed により距離や時間が異なるため、自分でデザインする
    • ホールディングの時間、エントリー、方位、CDI の見え方を見積もっておく
  • 着陸地点からの直線距離 (DME) と高度とのバランスを常に意識する … 10 NM : 3,000 ft
  • VOR/DME とランウェイエンドの関係を把握しておく
    • VOR との位置関係、WCA を勘案し、視界が開けた時に滑走路がどちらに見えるか想定しておく
  • 目標までの距離が近ければ、あえて best intercept せず、直角気味に intercept する
  • 常に一歩先を意識する
    • 時間に空きができたらブリーフィングする
    • ブリーフィング、チェックリスト、スイッチ操作含め、次にどこで何をやるか先々を考えておく
  • インテンションを明確にする
    • やろうとしていることをブリーフィングで詳細に説明できなければダメ
    • ATC やコパイにインテンションを言明する、言わなければ狙っている通りか誤りかわからない
    • ATC が誤ることもある、自分でチェックする
  • 計器のブレは何かに傾倒していることのバロメータ
  • 計器飛行訓練はスキマ時間にイメトレできる

本日の気づき

  • Holding Pattern には、おそらく Timed Turn で回るものとグラフィカルに旋回開始地点が定められているものがある
  • Holding Pattern は、基本、ジェット機用に設定されているため、低速の小型機で後者を回るのは時間がかかる
  • いずれにせよ、Holding Pattern を回る方位、旋回開始地点、速度、所要時間、バンク角、旋回半径は予めシミュレーションしておくべき

*1:outbound 161 と inbound 324 の成す鋭角は 17°であるから DME 10 NM であれば、旋回開始・終了地点間の距離は 2.96 NM。制限速度 200 kt で標準旋回したとしても、その旋回直径は 2 NM であるため、充分に余裕がある。100 kt の Baron なら、DME 5 NM での旋回でも余裕。

*2:標準旋回なら旋回直径 (NM) は airspeed (kt) ÷ 100 になる。