Full / Partial Panel Instrument Flying (Lesson 6)
Wind 090 at 8。N9853L で K 教官と 1.0 H の Flight、1 Landing。
本日は今渡航の訓練最終日。Full / Partial Panel での Slow Flight, Power-On / -Off Stalls。
RWY 6R から Normal Take Off、WCA を取って流されないよう Vx で上昇し、800 ft で Right Turn, Vy で Heading 180, 3,000 ft まで上昇する。上昇中から Hood Work で Full Panel & Constant Speed Climb。
3,000 ft まで上昇中したところで、Full Panel の Slow Flight、Power-Off Stall、Power-On Stall。Syllabus に記載されている Stage I の最も厳しいAllowance *1 を意識して実施し、いずれも一発クリア。
続いて Partial Panel で同じ Maneuver。Slow Flight は問題なし。Pewer-Off Stall、Power-On Stall は Stall に入る前に Bank しており、不安定な結果になったため、再度やり直しに。Power-On Stall については、かなり傾いてしまい、教官が York に手を出しかけたほど。敗因は Heading のブレを意識しすぎて T/C よりも Magnetic Compass を優先して Scan してしまい Bank に気づかず Pitch Up していったこと、と、Stall するか否か気になり Stall 直前は A/S を見ていたことの 2 点。
Power-On Stall やり直しを終えたら、2 NM South of Pago Bay から Inbound for Full Stop を Tower にリクエスト。RWY 6R へ向けて (そうしろとの指示はないものの) Short-Field Landing のつもりで Touch Dorn Markings 〓を狙う。教官から Nice Landing とのお褒めいただくも…結果は Threshold - 30 ft、わずかに届かず、残念。
今回、Stage I を完了させる意気込みで渡航したが、見込みが甘かった。ただ、Stall with Partial Panel を最終日に 2 度訓練した以外は基本 1 回で すべての Maneuver をクリアしており、教官からも進捗が良いとお褒めいただいた。事前準備 (シミュレータ訓練) の賜物。
本日の重要ポイント
- ATIS が Runway 6 in use と言うときは RWY 6L & 6R どちらも Available、Runway 6R in use と言うときは RWY 6L は Close
- Stall 前に見るのは A/S ではなく T/C
- Stall では Wing Level without Slipping を維持する
- Heading 調整を意識しすぎて Bank しつつ Stall すると危険、Bank していなければ Heading は動かない
- Stall Recovery は下記の手順
- Pitch Down
- Power-Off Stall の場合は、Throttle & Carb Heat を緩やかに入れる
- Wing Level *2
次回に向けての備忘録
Full Panel は前回やったため、Partial Panel から始めて VOR Intercept をやり、Stage I を今回で終える、と渡航前は考えていた。Partial Panel というのは計器の一部を隠して飛行 (体験) してみるということだろうと考えていたと思う。大きな勘違いだ。
Private Pilot License 訓練では、Maneuver が次々と出て来て新しいことに取り組むことが楽しく、先へ先へと課程を進めようとした。Instrument Rating も同じメンタリティで臨もうとしていたのかもしれない。
今回の渡航で明確に認識したのは、Instrument Rating 訓練とは、指示どおり、決められたとおり飛ぶことを学ぶ課程であり、このために Narrower and Narrower Allowance で Basic Maneuver をデモンストレーションするプロセスだということだ。VFR → Full Panel → Partial Panel と実施条件を厳しくしていくのも Narrower Allowance の1つと捉えることができる。基本ができていなければ、先の課程をデモすることはできない。つまり、Instrument Rating とは、新しいことを目指すのではなく、これまでにやったことの技量を向上させる訓練である。
Stage II を始める前に 50 Hours of PIC Cross Country 要件を満たしておくべきと、今回の訓練を始める前に、教官から強く推奨された。また、Instrument Rating は直近 6 ないし 12 ヶ月間の Instrument Flying 経験を問う Currency 要件がある。
Instrument Rating は技量 (維持) を問うということをこれらは示唆している。