Straight & Level Flight
都内某所で Flight Simulator による F/O 訓練。B737-800 で 2.0H。
いつものとおり Take Off from RJTT RWY 34R から 6,000 ft, 240 kts での Straight & Level Flight。5,000 ft 通過後 2 分以内に 6,000 ft, 240 kts で Level Off & Stabilize、その後 2 分間 ± 20 ft, ± 1 kt を維持するのが規定 *1。
前回の反省から、各ポイントポイントで Pitch の目標水準を維持することで、スムーズに 6,000 ft, 240 kts へ到達する。しかし、その後が安定せず、収束したり発散したりする。教官から、3点ほどダメ出しをいただく。
- Throttle 調整時に N1 を凝視し、その間に Pitch が大きく逸脱する
- Throttle 調整後の Power Settings を確認していない
- Bank 調整時に ND にやや集中しており、その間に Pitch が少し逸脱する *2
凝視 (= 高頻度 Scan) すべきは PD の Pitch であり、N1, ND は凝視せず、チラ見すること。Throttle 操作、Bank 操作は前後に水準 (左右バランスを含む調整量) の確認を必ず行うこと。操作後確認のタイミングは、Throttle の場合はエンジン音が安定収束したら、Bank は 5 秒間隔で、とのこと。Throttle も数 % の操作なら 5 秒後確認、片肺のみを利用した微調整もありだと思った。
前回、諸元コントロールは、Pitch 目標を定めて一定枠内 (最大で ± 1.25°) に抑えることで行う、ということを学んだ。それにより Transition はおおむねうまくいく。しかし、それだけでは Stabilized Level Off はしない。今回学んだのは、Pitch を一定枠内に収めたら、次はさらに繊細な VSI を一定枠内 (最大で ± 150 ft/min) に収め、その振れ幅を徐々に小さくすべく Pitch 髪の毛 1 本精度でフゴイド運動を収束させる、ということだ。Transition から Level Off へ移るにあたり、操縦は Pitch を枠内へ収めるゲームから VSI を枠内へ収めフゴイドを制するゲームへ変わる。下表のように、フゴイドの揺れ幅を小さくしつつ、必要に応じて揺らぎの中心をずらし、所望 A/S, Alt で安定させる。
Action | Scanning Objective | Allowance | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
Step 1 | Transit | 水準 | Pitch の水準 | Target Pitch | ± 1.25° | |
Step 2 | Level Off | トレンド | A/S のトレンド | Target A/S | ± 1 kt | |
Alt のトレンド | Target Alt | ± 20 ft | ||||
VSI の水準 | Target VSI | ± 150 ft/min | ||||
Step 3 | Stabilize | トレンドのトレンド | VSI のトレンド | Target VSI | ± 0 ft/min |
本日の重要ポイント
- Pitch Control
- Power & Bank Control
- Scan の中心は PD (Pitch)、N1 (Power) や ND (Bank) はチラ見してすぐ PD (Pitch) に戻る
- Throttle 操作、Bank 操作の前後に水準 (調整量) の確認を必ず行う
- 事後確認は 5 秒後、エンジン音安定後
- Throttle の左右調整も忘れず、ただし、一時的な微調整は片肺で実施することもあり