Training in Commercial Pilotage with FTD/FFS - Constant-Rate-and-Speed Climbing / Descending Turn

羽田空港内某所で Flight Simulator による F/O 訓練。B737-Max で 2.0H。

Constant-Rate-and-Speed Climbing / Descending Turn

まずは K 教官といつものとおり Take Off from RJTT RWY 34R から 6,000 ft, 240 kts での Straight & Level Flight。ちょっと集中力を欠いて Level Off で Overshoot する。

その後、本日の訓練目標である Constant-Rate-and-Speed Climb / Descend。それなりに滑らかに Climb / Descend できる。前回指摘された Scanning のコツを活かし Heading Deviation はほとんどなく、VSI Rate も安定して操作できるものの、A/S Deviation は ± 5 kt ほどズレてしまう。おそらく Throttle 調整のタイミングと量の判断が遅いため (特に本日は頭の回転が鈍いため) だと思われる。

本日は Constant-Rate-and-Speed Climb / Descend の訓練に終始すると思っていたら、今度は Turn を加えて、 の訓練に入る。当然だが Turn が入ると Smooth Transition はさらに難しくなる。Roll Out Lead は Turn と Climb / Descend が重なっていようがいまいが、それぞれまあうまくこなすが、Bank を傾けた時に、1) 適正な Bank を維持する -- 当て舵が重要、2) 適正な Alt と VSI を維持する -- Pitch が重要、3) 適正な A/S を維持する -- Throttle が重要、4) Altitude Level Off Lead を考える、5) Heading Roll Out Lead を考える、を同時に実行するのはやはり難しい。2), 3) はもとから難しいが、Turn が加わると 1), 5) に思考を取られる分、さらに難しくなる。

MCP Operation

f:id:Crayon:20200831153513j:plain:right:w480本日は夏バテと睡眠不足のため、2 時間全部を集中力が必要なマニューバ訓練に充てるのは難しいことは初めから自覚していた。近々、Microsoft Flight Simulator 2020 を購入することから Autopilot Mode Control Panel (MCP) の操作方法を熟知したいということもあり *1、後半戦はなんとかマニューバ訓練を切り上げ、MCP 操作を教えてもらおうと予め画策していた。そうしたら図らずも、教官も Constant-Rate-and-Speed Climbing / Descending Turn 訓練の一環で諸元を理解したほうがよいだろうと思い立ち、MCP を弄って Autopilot の諸元を参考にしようということになる。

Autopilot の諸元は驚くほど滑らかで (特に Throttle の) 操作量がきわめて少ない、が、手動で操作したらこの操作量ではすまないであろう。そこは少し割り引いて (というか割り増して) 考える必要がある。ビデオを見返し、後日まとめた諸元は下表のとおり。


A/S Pitch Bank VSI Throttle Note
水準 増減 水準 増減
Climb 240 5.00+ +2.00 +1,000 73% +10%
Straight and Level 240 3.75 0.00 0 63% 0%
Descend 240 2.50 -1.25 -1,000 35% -28%
Climbing Turn No Data
Turn 240 5.00- +0.60 30° 0 65% +2%
Descending Turn 247 2.50- -2.00 30° -1,000 33% -30% +7 knot *2

本日の重要ポイント

  • Constant-Rate-and-Speed Climbing / Descending Turn は以下を同時に考える
    1. 適正な Bank を維持する -- 当て舵
    2. 適正な Alt, VSI を維持する -- Pitch (Pitch は適正水準の数値を憶える)
    3. 適正な A/S を維持する -- Throttle (Throttle は適正水準の数値を憶える)
    4. 適正な Altitude Level Off Lead をとる (Lead は適正水準の数値を憶える)
    5. 適正な Heading Roll Out Lead をとる (Lead は適正水準の数値を憶える)

*1:12 年前 Microsoft Flight Simulator X の MCP と FMS (と飛行諸元) をいま一つ理解できなかったことが実機で訓練してみようと思ったきっかけであり、結果としてパイロットライセンスを取得したことにつながっている。ディープな世界を独学するのは難しい。

*2:Turn よりも Pitch と Throttle を下げているため、増速している。