【上海=渡辺園子】中国の通貨、人民元は7日午前の上海外為市場でドルに対して上昇、一時1ドル=7.7476元を付け、2005年7月の切り上げ後、初めて7.74元台に突入した。香港ドルが米ドルとの間で維持しているペッグ(連動)制の変動範囲(7.75―7.85香港ドル)の上限を突破、人民元と香港ドルの通貨価値が完全に逆転した。
7日は朝方に中国人民銀行(中央銀行)が発表した取引の基準となる「中間値」が1ドル=7.7496元だった。午前11時42分(日本時間午後零時42分)時点では1ドル=7.7480元で取引されている。
人民元は1月11日に、香港ドルの連動基準値(1ドル=7.8香港ドル)を突破し、人民元と香港ドルの通貨価値が初めて逆転した。 (13:28)