羽田空港の第2ターミナルが今日オープンする。
新ターミナルには日本初となる左右両側ボーディング・ブリッジが設置されたそうだ。
TVでは「搭乗時間を大幅に短縮する」とあったが、本当だろうか?
搭乗時のボトルネックは2つある。
1つは搭乗券の改札機を通るとき。改札機の前には長い列ができる。
だがこれは2つめのボトルネックで吸収される程度の待ち行列なので、実はスループットはそれほど悪くならない。
搭乗時間を長引かせる最大のボトルネック。それは、搭乗者が自分の座席を見つけた直後に機内持込荷物を頭上
のキャビネットに収めるため、機内通路を塞ぐことである。
みな、後続の搭乗者に遠慮せず、荷物をキャビネットに収めようとする。
機内通路が荷物収納の搭乗者で塞がれ、待ち行列はボーディング・ブリッジまであふれ出す。
左右両側の機内通路で慢性的にスループットが落ちるのだから、ボーディング・ブリッジを左右2本にしたところで、
搭乗時間は変わらないであろう。*1
むしろ、2本のボーディング・ブリッジの運用オーバーヘッドとして手間と時間のかかる非効率が想像できる。
昔に比べ、航空機利用者の質がかなり落ちた。
搭乗時間を短縮したいなら、機内持込荷物は少なくする、搭乗時は荷物収納より後続搭乗者の着席を優先させる、
といったマナーの徹底が必要ではないだろうか。