Private Pilot License Training - 7th Day, 10th Stay

Check Ride

Wind 070 at 14 Gust 20。N9551L で 1.7 H の First PIC Flight、4 Landings。

Preflight が終わると Examiner の口頭試問が始まる。私の場合、質問された項目は Airworthiness Certificate, Registration Certificate, Personal Documents, Rudder Trim Tab, Static Discharger Wicks, Antenas (VOR, Com, GPS), Nav Lights, Cabin Air Inlet, Static Source Opening, Fuel Vent, Fuel Quantity, Oil Level。

乗り込んでメモを見ながら*1 Passenger Briefing を実施。ATIS をとるが Information "O" が "W" と聞こえなくもないという状況だったため「"O" だよね?」と確認する。このくらいの確認は許されるようだ。Tinian までの Flight Plan を作成したものの Simulation だと思っていたら、Examiner は Tinian が目的地 (とした Check Ride) だと FSS に電話したようで、Radio Communication は Tinian に行くとして実施することになった。

Engine Start し、K 教官に教わったとおりに Brakes Test をし、Runup Area へ向かう。ここが Movement Area か Non Movement Area かを問われる。Crosswind ではなく Taxi 中に Aileron を使うことはなかったため、Runup Area で Heading 090 からの風ならどうするかを問われる。Runup, Take Off Briefing をこなした後、Ground へ "Ready to taxi with information 'O', 2 hours trip to Tinian, Request left turn & flight following" として Taxi Clearance を得る。Short of RW 6R へ進み Contact Tower し、Take Off Clearance & Left Turn Approved を得て、出発時刻を記録。

RW 6R から Normal Take Off し、500 ft AGL を超えたところでその旨をコール。Left Turnし Guam Departure に 5,500 ft まで上がると伝える。ここで苦手な Enroute Climb Check を Memory Item として実施し、Checklist で確認。スムーズにできて一安心する。雲が 2,300 ft にあるため、その旨を Examiner に伝えて*2 1,500 ft くらいで一旦 Level Off。Clear of Cloud も実演することができた。幸い雲は大きくないため、すぐに上昇再開。ここで Turn Coordinator*3 が正しく動いていないことをアピールする。

昇ったところですぐ VOR Radial 030 に乗れと指示が出る。地上で VOR 設定をしたが、再度 Nimitz VOR を Ident し、スムーズに Radial 030 from the station に乗る。すると Examiner は Chart の Andersen AFB の北東地点に印をつけ「ここに Divert」と指示する。Guam Departure に "Cancel trip to Tinian, Remain local Area" と告げた後、Chart 上で距離を測り、風向きを考慮して所要時間を計算して Examiner に伝えると、さらに「何時に出発して、何時ごろ到着?」と質問される。的確に答えたのかそれ以上の質問はなく「Hood をかぶれ」と指示され、ここから Instrument のチェックに入る。

Hood をかぶりながら指定されたとおりに Turn, Level Flight, Climbing Turn をこなすと、次は Unusual Attitude。Unusual Attitude は直近あまり練習していないため自分で思うほどうまくいかなかったが、Examiner からは "Good" と言ってもらえ 2 本で終了する。そして「Guam Approach に Radar Vector to Agana Airport を要求しろ」と指示される。初めてのことだったため少しとまどったが、どうコンタクトするかヒントをもらって得られたのは Radial 250 to the station。VOR で Radial 250 に乗ると Hood のスキマから左前方下に Airport が見えてくる。Altitude 4,500 ft で Airport を Cross し*4Hood を脱ぐ。

ここからいよいよ Maneuver。各 Maneuver の前には、左右確認, Clearing Turn, Premaneuver Check, Status Check を忘れずに実施。4,500 ft で初めに Slow Flight。45 kt を超えると速いと指摘されるため、Vs1 = 44 kt 前後、Partial Stall に入る 40 〜 45 kt くらいを維持する。左右に1度ずつほど Heading Change をスムーズに安定してこなす。

次に Power-Off Stall。Landing Stall を選択。Stall の入り方がやや弱くやり直しを命じられるかなと思いつつ、Heading を修正して Exit する。やり直しさせられることなく続いて Power-On Stall。こちらは Stall 時に右に傾き、それを Left Rudder で直すと、今度は左に傾き、それを Right Rudder で直すと、また右に軽く傾くものの今度は落ち着いて Rudder で微調整 *5

一息ついて雲を避けて上昇。A/S 95, Altitude 4,700, Heading 280 とコールし Left Steep Turn。Altitude, Bank, Pitch がブレることなく一周し Heading 280 ドンピシャで Exit。「やった!」と思ったら、Examiner から「Heading いくつから始めたっけ?」... 何だせっかくコールしたのを聞いていなかったのかとがっかりしながら「Heading 280 ですよ ...」と。Right 360 を命じられることなく Maneuver 終了。

そしてここで Throttle Idle で Emergency。Keep A/S 65 kt、Search Landing Point。一旦下前方に見えたゴルフコースに定めるも、真下やや後方の空き地の方が近いかと思い直してターンしようとすると、Examiner が「いいよ、いいよ、前方で」と言ってくる。どうやら Examiner も試験しやすいところを見繕っているようだ。続いて Memory Item で System Check, Engine Restart, Declare Emergency。いつも 1 回はつかえる Procedure だが、本番ではつかえることなくやり切り、忘れずに Check By Checklist。風も計算し Reachable なところで旋回。最終旋回をやや長くとり Final を作ったつもりだったが、高度が高すぎて Landing 予定のゴルフコースが尽きてしまいそうになる。Forward Slip で高度処理するも間に合わず、右に控える次のコースに切り替える。もう Go-Around だろうと思っていても Examiner は「どうする? どうする?」というばかりで 500 ft AGL 近くにまでせまってくる。2, 3 度コース選定を変更したが、結局うまくいかないまま Go-Around。Examiner からは "Unsatisfactory ... Go Back to the Airport" という言葉が出たため、もうおしまいかもと気落ちしながらも、まだ Fail という言葉は出ていない、自信のある Landing を見せたいと気力を振り絞る。では空港へ帰るかと Approach Setup。ここで外を見てようやく Apra Harbor 側ではなく Ylig にいたことに気づく。Pago Bay からの Approach。

最初は Normal Landing。Flap 20°にして Final に入ると PAPI が 4 つ白で Too High となってしまった。Engine を絞るもののまだ高く遠いことから Pitch を下げて Approach すると A/S が 90 kt ほどになってしまい、Vfe を超えていると Go-Around を命じられてしまった。せっかくの挽回のチャンスが...と思いつつ、Left Traffic を廻り、次の Normal Landing*6 は 250 ft くらいのところに Touch Down をきれいに決める。Left Traffic を廻り、Request Stop & Go して、もう一度 Normal Landing。Flap Up し、完全に止まる前に Soft-Field Take Off を指示されたため、Flap 10°に入れ York を引き、止まらずに Soft-Field Take Off。また Left Traffic を廻る。Request Stop & Go して今度は Short-Field Landing*7。いつもどおりに降りればよいものの基準線に届かない事態を恐れて Ground Out でほんの少しだけ Throttle を足したところ、180 ft ほどの所にぎりぎり、しかも意識的に着けたというような Touch Down になる。Flap Up し、Maximum Brakes をかけて完全に止まる。Flap 10°に入れて Short-Field Take Off。その最中に Examiner が「今度は Right Traffic を Request して」と言う。Short- Field Landing * Take Off での Stop & Go なので Take Off Distance は短いものの「安全を見て Barrigada の丘の向こう側を周ります」と宣言して Take Off すると...Examiner が「もう曲がれ」、「曲がれよ!」、「Extend Upwind と言われたか? 曲がれ!」と圧迫してくる。それに従わずにいると...

あっさり「じゃあ、あのレーダードームの周りで Turn Around a Point」と言って Tower に "We will make some maneuvers on right downwind." と伝える。風上から Left Turn Around a Point に入る。ときどき Rudder で尾部を振ってズルをすると Examiner はちゃんとお見通しで「Turn Coordinator のボールを見ろ!」と叱られる。Turn Coordinator 動作不良のアピールが功を奏さない*8。そして Pago Bay そばで S-Turn。

最後に Request Option として Pago Bay Inbound。Forward Slip to Land を指示される。力いっぱい Left Rudder を踏み、Center Align を守るように Right Aileron を調整してきれいに降りる。Forward Slip to Land の PTS Torelence は基準線から 400 ft だが、安全第一のため教官も Examiner もうるさいことは言わない。しかし一応は気にして 400 ft に収める。Touch Down すると Examiner が "Contact Tower", "Contact Tower" と言う。これまで Option Clearance で Full Stop にしたことがなかったため、気づかなかったが、Full Stop することを伝えなければ Tower にはこちらの意図がわからない。

Turn Right at D して Contact Ramp。最後まで気を抜かないようにと Non Movement Area を Taxiing すると、向こうから S 教官が操縦する Sky Dive 機が寄ってくるため、距離を置いて道を譲る。ACI ハンガーで駐機し、Shut Down すると、Examiner が "Congratulations!!!" と握手してくる。長かった Private Pilot Training もこれにて終了。

*1:Passenger Briefing は別に覚える必要はない。紙を渡して「読んでおいて」でもよいらしい。しかし、伝えるべきことを伝えているかはチェックされている。

*2:Heading Change や Altitude Change など行動を起こすときは事前にコールすると「わかっているな」と思われる。

*3:N9551L は年末から調子が悪く、Vacuum Pump は直ったものの Electric Gyro と Taxi Light は最後まで直らなかった。

*4:Divert Point が Andersen AFB の北東だったため Rock Quarry → Airport → Apra Harbor と飛び、後半は島の南西にいたと勘違いしていたが、Heading 250 で帰ってきたことから推察すると、実は Airport → Two Lovers → Ritidian Pt. → Dededo → Airport → Pago Bay と飛び、島の南東にいたようだ。

*5:これは非常によかったらしく、Debriefing で「Excellent。君は Spin に入ることはないよ。」と褒められた。

*6:Touch Down Point の PTS Torelence は基準線から 400ft。

*7:Touch Down Point の PTS Torelence は基準線から 200ft。

*8:Electric Source がなく Turn Coordinator が動作不良でも、ボールは正しく動く。