今週の授業について (5/30 〜 6/04)

月6 証券取引法 (岸田雅雄先生)

今週のテーマは、情報開示。

月7 租税法 (渡辺裕泰先生)

今週のテーマは、所得税の残トピックと法人税の概論。

宗教法人に対する苦労話あり。「マルサの女2」の世界。

水6 インベストメント・バンキング (村山正和先生ほか)

今週のテーマは、不動産の証券化

概論からトピックまでバランスのとれた講義で、金曜6限「証券化」のサマリーのよう。各国 REIT の制度や状況を比較し、今後の方向性を考察。

水7 国際取引課税 (渡辺裕泰先生)

今週のテーマは、間接外国税額控除。

間接外国税額控除は持分法適用子会社の会計処理に似ている。子会社収益、子会社(外国)法人税、配当源泉徴収税をそれぞれ持分比率で親会社に合算すると考えると理解しやすい。来週あたり課題がでそうな雰囲気。

金6 証券化 (川口有一郎先生ほか)

今週のテーマは、不動産の証券化

証券化スキームを俯瞰した非常に理解しやすい内容。ここにきてようやくスキームの話に触れられる。いままで、1.意味論 → 2.現況解説/実務/分野比較 → 3.スキーム ときたが、「3 → 1 → 2 の順とするべきでは?」と思う。

金7 ミクロ経済学 (蟻川靖浩先生)

今週のテーマは、交渉理論。

交渉理論は「Offer と Counter-Offer を繰り返す Battle of Forms」という Uniform Commercial Code (商法) を場とし、Min-Max 法という情報科学のプロセスで解析し、ナッシュ交渉解というミクロ経済学の「無差別曲線と予算制約線からの効用最大化問題」と同じ構造に帰結する、きわめて学際的な分野。

Min-Max 法探索をするものの探索木が深すぎて水平線効果に阻まれ Heuristic Search にならざるを得ない将棋やチェスのプログラムに割引率を導入したら水平線効果がどう変化するか想像してみる。いまも情報科学科の学生だったら、これで一つ論文が書けたなと思う。

土3 ファイナンスの基礎 (野口悠紀雄先生)

今週のテーマは、オプションの価格付け続編。マルチンゲール確率、δヘッジ。

オプションのペイオフは一次独立なベクトル「株式」と「安全資産」で合成可能。両者が一次従属であること、β=0、不完備市場はほぼ同値である。線形代数ファイナンス理論のために存在しているように思える。

復習と知識定着のための課題あり。

土4 エクイティ・インベストメント (米澤康博先生)

今週のテーマは、証券の収益率についての実証。

土6 法学補講

本日最終講だが、仕事につき欠席。

[不定期聴講] 監査論A (勝島敏明先生)

今週のテーマは、会計監査の概論 (監査契約, 監査計画, 監査意見形成, 監査要点, 監査手続)。

テーマは私にとって既知の範囲だが、監査の背景、実務、時事を交え、机上で学んだ監査理論をサポートしてくれる実によい講義。毎回出席したいと改めて思うが、ままならず。