月6 証券取引法 (岸田雅雄先生)
今週のテーマは、情報開示 (続編)。
月7 租税法 (渡辺裕泰先生)
今週のテーマは、信託課税、外国事業体、法人税の計算原則。
みなし配当は自己株式取得時の課税則。自己株式取得は Partnership や S-Corporation の分配のように価額調整が必要な処理だと考える。会計仕訳*1で憶えるとよさそう。期末試験で出題されると思われる項目。税効果会計・長期割賦販売・工事進行基準・社債プレミアム/ディスカウントの償却など、今日は会計学のような講義。
水7 国際取引課税 (渡辺裕泰先生)
今週のテーマは、タックスヘイブン税制と移転価格税制。
6/22 締切の課題あり。特許使用が絡む国際取引における課税関係の説明問題と直接外国税額控除・間接外国税額控除の計算問題。
金6 証券化 (川口有一郎先生ほか)
今週のテーマは、年金資産運用における不動産証券投資。
情報対称性を追求する年金運用担当者の観点はおもしろい。私のようなゴミ個人投資家では情報非対称性は埋まらないと諦めるところ。だが一方で、年金運用において不動産証券投資のポジションを大きくするのが難しい原因とされる流動性と地政学リスクに、より敏感でいられるのはポジションのボリュームが小さいゴミ個人投資家の強みか。
金7 ミクロ経済学 (蟻川靖浩先生)
今週のテーマは、不完備ゲームと完全ベイジアン均衡。
「『情報不完備なプレーヤーAがその制約の下最適戦略をとるであろう』と情報完備なプレイヤーBが想定して最適反応をとる」とAが3手先読みすれば、Bの行動に関するAの主観的確率分布は所与とせずとも、確率変数で定義し混合戦略で最適戦略が求まるのではないか、つまり信念も Backward Induction で求まるのではないかと思う。*2
不完備ゲームではシグナリング効果が重要な意味を持つ。労働市場におけるシグナリングについての考察は、考えさせられることが多い。
6/17 正午締切の課題あり。
土3 ファイナンスの基礎 (野口悠紀雄先生)
今週のテーマは、クレジット・オプションの評価。
先週の課題にある例題を理論的に説明。会計学では Going Concern が問題になるときに初めて負債は時価評価を行うが、その方法には言及せず。鉛筆をなめながら行っていると思っていた負債の時価評価 (貸手にとってはクレジット・リスクを織り込んだ債権価格評価) がこれほど理論的でおもしろい分野だとは。ただ講義の最後に「日本の金融機関は評価や格付に価格理論を用いてこなかった」と指摘されたことから想像するに、最近になってようやく理論が導入されつつある分野なのかもしれない。文系の牙城であった金融が理系の様相を呈してくるのは、商取引の透明性 (と私の理解分野が広がる) という観点から望ましい傾向だ。
土4 エクイティ・インベストメント (米澤康博先生)
今週のテーマは、証券の収益率についての実証 (続編)。
来週は休講。
[不定期聴講] 監査論A (勝島敏明先生)
仕事の都合により欠席。