今週の授業について (6/20 〜 6/25)

月6 証券取引法 (岸田雅雄先生)

今週のテーマは、証券取引の行為規制。

月7 租税法 (渡辺裕泰先生)

今週のテーマは、企業組織再編税制。

適格組織再編と非適格組織再編。Boot(交換差金)が存在したり、持分が変化すると一般譲渡とみなされ非適格になる。会計にたとえると、適格組織再編は簿価を引き継ぐ持分プーリング法、非適格組織再編は市場価格で値洗いするパーチェス法のような処理。

水6 インベストメント・バンキング (村山正和先生ほか)

今週のテーマは、事業再生ファンド。

苦手意識のあったこの金融系科目において、はじめて自分の仕事領域 ERP/BPR に近い講義でたいへん興味を持つ。法務/財務では無理でも、技術/マーケティング/管理会計/内部統制という観点からは事業会社出身者の方が貢献できるかもと期待する。

水7 国際取引課税 (渡辺裕泰先生)

今週のテーマは、国際的租税回避の構造論。

租税回避スキームの歴史と構造を俯瞰し、目的と手段と税務当局の判断を対応させた体系的な講義のため、租税回避スキームの合目的性がたいへん理解しやすい。

先週の質問は国税庁まで問い合わせていただいたそうで、当該取引を計画しているわけではないが、もしかして事前照会*1に当たるのかもなどと考える。質問1*2の答えは「配当時の間接税額控除の他は何もしない」。質問2*3の答えは「当年度配当原資を超える部分に関しては、法人税法施行令第147条第2項に基づき、前年度の配当とみなして間接外国税額を計算し、当年度の Foreign Tax Credit として本国親法人の全世界所得課税額から控除する。」とのこと。前年度の配当とみなす先入後出法のようになるのは、法人税法でも施行令でも規定がないそうだが、近年度から遡及していく以外に方法がないであろうことは容易に想像がつく。

金6 証券化 (川口有一郎先生ほか)

今週のテーマは、保険の証券化

Webで休講となっていたので遅れていけば、教室は通常通りで「!?」。慶応大学 森平先生の先物市場の歴史などを交えた講義。保険や市場の裏話があり、談笑のような気さくな授業。大阪堂島の先物市場の研究から、情報の重要性を示す。

金7 ミクロ経済学 (蟻川靖浩先生)

今週のテーマは、レモン問題と逆選択

近頃、当人の意に反して利得になっていない取引先・友人の利得行動をよく目にし、「これってレモン問題だな」と考えていたところにこのテーマ。「逆選択による排除」という不利益をずいぶんと被ってきたので、情報非対称から起こるレモン問題については2つ3つエッセイが書けるところだが、それは後日に譲る。

土3 ファイナンスの基礎 (野口悠紀雄先生)

今週のテーマは、効率的市場とランダムウォーク

今週も課題あり。

土4 エクイティ・インベストメント (米澤康博先生)

今週のテーマは、効率的市場とランダムウォーク

ん!? デジャヴか...

[不定期聴講] 監査論A (勝島敏明先生)

仕事につき欠席。

*1:しかも元国税庁長官の名での最優先照会!

*2:後年度に配当されることになる内部留保の持分割合についての外国法人税はいつどのように間接税額控除されるのか?

*3:当年度稼得した配当原資を超える配当の間接税額控除はどうなるか?