今週の授業について (06/12 〜 06/17)

月6 法学演習A (渡辺裕泰先生)

今週のテーマは、プロジェクトレポート中間発表。

発表者のトピック「移転価格のリスク調整」に示唆を得る。

月7 国際税務会計 (勝島敏明先生)

今週のテーマは、移転価格税制を利用した国際租税戦略 (続々編)。

某会計事務所の移転価格税制の各国対応表をいただく。通常は得られない実務家のリファレンス。

木6 債券インベストメント (四塚利樹先生)

今週のテーマは、金利スワップと変動利付債。

これまでの講義内容に比して大して難しくないトピックなのだが、以前よりかなり低レベルな質問が学生から出てくる。難易度がまったくつかめない。

木7 インベストメント・トピックス (竹原均先生)

今週のテーマは、バリュエーション (実務編)。

配当割引法 DDM と残余利益法 RIM の比較と関連性の解説。DDM ではすべての将来配当を割引にかけて現在価値を算出するため不確実性のノイズが大きいが、RIM では現在の純資産を切り出した上で将来残余利益を割引くので不確実性のノイズが小さい。DDM は理論的には美しいが、RIM には実務上の優位性がある。

今回の Technical Appendix は簡単。実務編であるのでそれよりも定性面での解説が重要。6/30 締切の課題がでる。

土2 バリュエーションとマーケット (岩城秀裕先生)

今週のテーマは、Contingent NPV とマクロ経済分析。

前半はリアル・オプション関連項目、後半はマクロ経済分析。ミクロとマクロ、相対する幅広いアプローチがバリュエーションには必要であることを認識。

土3 会社法A (川島いづみ先生)

今週のテーマは、監査制度。

監査権限の範囲は適法性監査と妥当性監査に分かれるとのこと。

これまで会計監査人の視点しか持ち合わせていなかったので、ここで初めて監査役・監査委員会の視点での監査を知る。これまでの講義はガバナンスであったが、今回からテーマが企業の会計面へシフトしていくので期待が持てる。

土5 パーソナル・ファイナンス (池田先生, 川口先生, 四塚先生, 米澤先生)

今週のテーマは、保険と年金。(米澤先生)

保険と年金に関する解説だが、定量分析のレジュメで定性の叙述的解説を行う講義。

一連のパーソナル・ファイナンスに決定的に欠けているのは税の問題。その欠如は先生方も認めるところであるが、特に今回の保険と年金は貯蓄媒体 Saving Vehicle としての役割があるので、税の視点を欠いてはまったく有益な議論にならないと思う。