今週の授業について (06/05 〜 06/10)

月6 法学演習A (渡辺裕泰先生)

今週のテーマは、Taxes and Business Strategy 第5章 (後半)。

組織形態型租税裁定 OFA とクライアンテール型租税裁定 CBA。ファイナンス的・経済学的観点で税制のメカニズムを論じ、欠損繰越制度、支払利息損金算入制限、所得区分といった税法規定が何の目的で存在するか、租税スキームの本源的構造を解き明かす。税法規定がどのようなものかを知らなければ税務実務には携われないが、それがなぜそのように存在するかは税理士や税務当局職員といえども知らないであろう。今回学んだ思考法は千金に値する。

またまた用事で極めて忙しい最中に割当たった輪講担当で、前日は資料作成に苦しむ。だが、またまた本講座のキーポイントとなる回であり、また先生にお褒めいただいたので報われる。

月7 国際税務会計 (勝島敏明先生)

今週のテーマは、移転価格税制を利用した国際租税戦略 (続編)。

税務部門はコスト・センタではなくプロフィット・センタとして捉えるべきである。損益計算書における最大のコストは税金であるのだから、その管理を積極的に行うことこそが税引後利益の最大化につながる、とのこと。

それは、私がファイナンス研究科の入学願書エッセイに記述した主張そのものである。

木6 債券インベストメント (四塚利樹先生)

今週のテーマは、フォワード契約と債券・金利先物

再びスポットとフォワードに戻る。

木7 インベストメント・トピックス (竹原均先生)

今週のテーマは、バリュエーション (理論編)。

価格評価の二法、割引率修正と期待値修正について。割引率修正はファイナンス一般における手法、期待値修正はリアル・オプションにおける手法。しかし、後者もアセット・プライシングと本源は同じ。

土2 バリュエーションとマーケット (岩城秀裕先生)

今週のテーマは、マーケットアプローチ。

バリュエーションのステップについて。

土3 会社法A (川島いづみ先生)

今週のテーマは、代表訴訟と取締役の責任軽減。

株主代表訴訟はガバナンスのメカニズムが端的に現れるトピック。法学においても諸学説があり、利害関係は単純に整理できない。

土5 パーソナル・ファイナンス (池田先生, 川口先生, 四塚先生, 米澤先生)

今週のテーマは、ライフサイクルと住宅を考慮した投資。(川口先生)
体調不良につき欠席。