今週の授業について (10/02 〜 10/07)

水6 ファイナンス課税 (渡辺裕泰先生)

今週のテーマは、(コースガイダンスと) レポ取引に対する課税。

レポ取引は貸借とも売買とも解釈可能な取引。日本の税制ではこの取引の制度解釈が二転している。

資本取引と損益取引の区別はなかなか難しい。この区別を極端に混同させたのがライブドア事件であり、単純金銭貸借を禁じられているためにこの区分をうまく転換させ発展してきたのがイスラム金融*1である。

水7 企業財務報告上級 (川村義則先生)

今週のテーマは、コースガイダンス。

保有目的別時価会計 vs 全面時価会計と FASB, IASB, ASBJ の立場の解説。その背後には、静態論 (資産負債アプローチ) から動態論 (収益費用アプローチ) への発展、さらに原価主義から時価主義への転換を伴っての静態論へのゆり戻しといった会計学の歴史がある。

金6 マーケットメカニズムとトレーダー行動 (宇野淳先生)

今週のテーマは、コースガイダンスとトレーディング練習。

コツコツと利益を積み上げていたのに、やってしまった誤発注 ...

金7 M&A (新田喜男先生/古川英一先生)

今週のテーマは、M&Aの歴史。

米国では6回のM&Aブームを経験したとのこと。

いまとなってはあまり役に立たない総花的MBAは1970年代の第3次M&Aブームの産物*2であるという解説はたいへん興味深い。すべてのことは成立の時代背景とそれを導く歴史を伴って存在する。

*1:ローリスク/確定収益の貸手優位、ハイリスク/不確定収益の借手劣位を否定し、合弁形態・持分調整などでリスク不均衡を回避しようとする。

*2:反トラスト法が制約になりM&Aコングロマリットをめざした。何でもやるという非効率経営の潮流の裏で総花的MBAもまたブームとなった。