今週の授業について (10/16 〜 10/21)

水6 ファイナンス課税 (渡辺裕泰先生)

今週のテーマは、基本的な金融商品に対する課税 (利子所得課税、配当所得課税、資本勘定会計 etc.)。

租税法の復習。

水7 企業財務報告上級 (川村義則先生)

今週のテーマは、概念フレームワーク

財務報告の目的、会計情報の質的特性、財務諸表の構成要素、財務諸表における認識と測定。偶発債務の計上・公開方法をめぐり、また資産負債アプローチと収益費用アプローチの衝突で議論する。

授業後、先生と会計士O氏と意見交換。資産負債・収益費用どちらのアプローチにも偏らない現状の会計基準がちょうどよいのではないかと同意。IASB による資産負債アプローチへの過剰な傾倒は、理論としては大変おもしろいが、実用には適さない*1原理主義であるように思う。

金6 マーケットメカニズムとトレーダー行動 (宇野淳先生)

今週のテーマは、株式取引と情報 - マクロ情報

マクロ経済カレンダーを読み、前半は景気動向に注視し製造業中心に、後半は金利・為替動向に注視し金融業を混ぜて勝負しようと戦略を練る。前回は1取引だけポジショントレードに傾き、損切りができなかった大きなロスを取り戻せずマイナスになってしまったので、即断即決の材料売買に徹する。1回だけ逆売買の誤発注してあわててポジションを反転し、板に並ぶ注文を食い荒らすことがあったが、まぁカレンダーの読みが当たったのか流れを拾うことができ、コンスタントに勝ち続けることができた。

金7 M&A (新田喜男先生/古川英一先生)

今週のテーマは、企業評価。

DCF, DDM, RIM など企業価値評価のフレームワーク。応用コーポレートファイナンス、事業再生、バリュエーションとマーケットなどの授業で通った道で、特に目新しいこともなし。

たまたま隣に座った仲のよい会計士3人に相談し、先週からまとまっていない自分の考えから方向性を抽出してもらう。この授業は講義そのものよりも、思考整理に役立っている。

*1:ストックの2時点間差分としてフローを導出する財産目録法は、時価や債務弁済能力を表しやすいが、一方でノイズを拾いやすい。