水7 企業財務報告上級 (川村義則先生)
今週のテーマは、連結財務諸表 (続編)。
新会社法適用財務諸表を9月決算会社の例で扱う。旧商法では利益処分であった役員賞与が新会社法では損益計算書に載るようになる。利益処分案は決算後の株主総会で決議されることから ... 新会社法適用前年度の役員賞与はその発生事由が属する前年度の利益処分案に計上され、さらにそれを決議する株主総会という支出事由が属する適用初年度の損益計算書・株主資本等変動計算書に (初年度の役員賞与と併せて) 計上されることになる。
金6 マーケットメカニズムとトレーダー行動 (宇野淳先生)
今週のテーマは、国債入札演習。
入札の需給と価格は予測どおりで期待したボリュームを調達するが、入札前の活発な状況に惑わされ相対取引では高値で仕入れてしまう。マーケットメイカーのプライシングに裁定機会があることに気づいていたが、対面で実行するには気が引ける。相対取引の雰囲気に呑まれたのが敗因。
金7 クレジット・リスク・モデリング (森平爽一郎先生)
今週のテーマは、デフォルト相関の推定。
デフォルト相関の推計には期間モデル Periodical Model と強度モデル Intencity Model がある。強度モデルは生命保険数理における「瞬間的な死亡率 Hazard Rate」であり、同時デフォルトとは企業寿命が同時に尽きることを意味する。寿命とは人間だけではなく企業・製品・契約・被雇用状態にも応用できるとのこと。
強度モデルは金融・財務戦略を越えて、製品ライフサイクル管理 Product Lifecycle Management をはじめとする事業戦略にも応用できそうであるので興味を惹く。リスク・マネジメントは一般事業に先行する金融に注視し、その成果を活用すべきだと思う。