Lesson 2 (2nd), Stage 1
同乗は O 教官。N9853L で 1.5 H の Flight。
RW 6R から Take Off 後、上昇しながら Enroute Climb Check を、Level Off して Cruise Check を行う。A/S など計器の Check は、Check List を片手に、計器を指差し、実際の値を読み上げる。1項目実施しては外界視認で姿勢確認。
訓練科目は Climbimg Turn, Descending Turn, Configuration Change, Slow Flight。Climbimg Turn では Bank 20°まで。
Slow Flight は 40 kts まで Air Speed を落とす飛行方法。ヘリコプターのホバリングというか、風を受けて緩やかに空に漂う凧のよう。飛行機は Best Glide Speed*1 を境に操縦法が変わる。Best Glide Speed 以上では Altitude を Pitch で、Air Speed を Throttle で Control するが、以下では逆に Altitude を Throttle で、Air Speed を Pitch で Control する。他の訓練生に比べて得意といえる科目で、1回で成功・習得。Slow Flight は Air Speed が低く、したがって Aileron, Rudder の効きが悪い。緩やかにしか旋回できず、ホバリングしている感もあり、足踏みしているよう。科目実施前には必ず Clearing Turn*2 するとのこと。
N9853L はよく見ると水平尾翼後部の縁にちょっとした凹みがある。O 教官いわく「Hanger 内で誰かにハシゴか何かぶつけられた」とのこと。このときは Preflight の重要性と Hangar 内外で注意することにしか思いが至らなかったが...実はコレ「Rudder に Ladder をぶつけられた」というシャレだったのね。(^_ ^;
Ground Lesson
Slow Flight の解説 (重要ポイント参照)。および、Power-Off Stall と ATC の予習。
Stall とは日本語でいう失速だが、Air Speed を失うことではなく、Chord Line*3 と Relative Wind がなす角度、いわゆる迎角 Angle of Attack (AoA) が臨界を越えて、翼上側の気流が剥離し、揚力 Lift を失うこと。臨界迎角 Critical AoA は14°〜 16°。Stall 時の Wing Level 調整には Aileron ではなく Rudder を使う。Aileron を使って姿勢制御しようとすると、最悪の場合 Spin に入る。これを理論的に解説すると下記のとおり。 (右に Bank している場合)
- Yoke を左に傾ける
- 右 Aileron が下がる
- 右 Wing の Chord Line の後縁が下がる
- 右 Wing の AoA がさらに増す
- 右 Wing がより Stall する
- 右 Wing の揚力が回復しない
- より右に傾く
- 左 Rudder を踏む
- 機体が左回転する (Left Yaw)
- 左に比べ右が外回りになる
- 右 Wing の Air Speed が上がる
- 右 Wing の揚力がより強く回復する
- 左右の揚力が均衡する
明日からは ATC (の一部) を自分で行うそうだ。。。
本日の重要ポイント
- Slow Flight
- Recovery from Slow Flight
- Cab Heat Off & Throttle Up to Full
- Pitch Maintain
- Flap Retract Guradually