今週の授業について (05/15 〜 05/20)

月6 法学演習A (渡辺裕泰先生)

今週のテーマは、Taxes and Business Strategy 第3章。

個人向け貯蓄形態 Saving Vehicle の分類と税引後投資利収益率。仕事や用事で極めて忙しい最中に割当たった輪講担当で、当日まで資料作成に苦しむ。だが、本講座のキーポイントとなる回であり、また先生にお褒めいただいたので報われる。5/22 締切の課題が出る。

月7 国際税務会計 (勝島敏明先生)

今週のテーマは、日米租税条約。

日米相互年金条約にまで話が及ぶ。

木6 債券インベストメント (四塚利樹先生)

今週のテーマは、デュレーション

債券の一つ目の山場と思われるデュレーションだが、頭痛でまったく集中できず。

木7 インベストメント・トピックス (竹原均先生)

今週のテーマは、Information Ratio。

本講義の山場である Information Ratio だが、頭痛でまったく集中できず。

土2 バリュエーションとマーケット (岩城秀裕先生)

今週のテーマは、財務データモデルと予測。

いままでの復習のような講義で特に目新しいことはなし。

土3 会社法A (川島いづみ先生)

今週のテーマは、取締役の利益相反取引

競業避止義務と自己取引 (会社法 第356条)。CPA の Ethics で独立性ということを学んだ身としてはあまり興味がないのだが、その CPA 取得のために通っていた予備校が昨日事実上破綻し、前代表取締役が不明瞭な資金流出していたことが伝えられたことに対し、新会社法で競業避止義務・自己取引規制違反 (あるいは善管注意義務違反?) を問われる初めての事案かもと思いをめぐらせる。

土5 パーソナル・ファイナンス (池田先生, 川口先生, 四塚先生, 米澤先生)

今週のテーマは、再帰的効用関数を用いた多期間ポートフォリオ。(池田先生)

ファイナンスにおいて極めて新しい分野。多期間モデルを考察するにあたり、消費変動へのリスク回避特性に対するファイナンス理論の挑戦が説かれる。アセットプライシングの続編というべき内容。Risk-aversion across states である相対的リスク回避度γから Risk-aversion across periods である異時点間代替抵抗度εを分離することで効用特性が一般化され、再帰的効用関数が導かれる。

導出過程や一般化のアイディアは面白いが、今日のところはごく当たり前の結果しか得られず。Across states に対する効用関数が時間依存しない前提で導出がすすんだので、一般化が不完全である点を指摘する。しかし、不完全な一般化でも解くのが難しい問題であるので、これ以上は演繹的・離散数解析アプローチの範疇かもしれないとも思う。