Self Training for Instrument Rating w/ FTD

Full/Partial Panel Instrument Flying

都内某所で Flight Simulator による計器飛行訓練。Beechcraft Baron G58 で 1.5H。実機操縦のプレ訓練としては初めての高性能機、多発機、デジタル計器。

Baron の諸元も知らないまま RJTT RW34R から離陸し、基本的に Altitude 3000, A/S 140, Heading 180 を維持。Level Flight で Full Panel、Partial Panel、Recovery from Unusual Attitude の訓練。計器飛行訓練用に sensitive に設定されているとのことで、なかなか安定せず、pitch も bank も揺らぐ。

初めは非常に下手くそだったが、教官のアドバイスにより様々な気づきがあり、終盤は微細な操作で安定させることができるようになる。1.5 時間ほど飛び父島が見えたところで終了。デジタル計器は苦手だったが、今回の訓練で慣れ、アナログ計器の良さもデジタル計器の良さもわかるようになる。デジタル計器はメンテナンスが簡単なため、アナログ計器は駆逐されていくとのこと。

本日の重要ポイント

  • 大きく修正する方法、小さく修正する方法、維持 (当て舵) する方法、を使い分ける*1
  • ズレに早く気付き、早く修正する*2
  • 集中しない、スキャンする -- 何かを操作するときは、それ以外がブレると想定しておく
  • 姿勢計 ADI が primary -- 基本はこれで pitch & bank を維持する
  • 速度計 A/S、高度計 ALT、昇降計 VSI、方位計 HI は secondary -- 基本はこれで水準と変量を計測する (これらの針を目標にして合わせにいくのは NG)
  • エンジン出力 RPM は third -- A/S, ALT が合わない (= パワーバランスが崩れている) ときに使う、多発機の場合は左右の出力差が roll の要因になる
  • 安定させる手順は、姿勢計 ADI → 速度計 A/S、高度計 ALT、昇降計 VSI、方位計 HI → エンジン出力 RPM
  • Level Flight, Cruise Climb, Cruise Descent が安定するおおよその諸元を憶えておく
  • 高度のズレは後からでも修正可能だが、方位のズレは累積するため、早く、そして、過去の累積を想定して修正する*3

*1:ズレを検知・修正・維持する方法を掴んだら、風でも悪天候でも同じ。

*2:上級ライセンスの訓練課程ではより精緻さが要求される。熟練パイロットは気づきが早く、修正が細かいため、まったくブレていないように見える。

*3:ズレの累積やコースをイメージしなければならないのは ILS Approach でも同じ。

Training for Instrument Rating - 4th Day, 2nd Stay

Basic Instrument Flying

Wind 300 at 6。同乗は Ka 教官。N5464K で 1.2 H、2 Landings。

RW24L から上がって Left Turn to Practice Area B へ向かいながらフードを被る。今回は Freq. Change の指示が出なかったため、そのまま Agana Tower にしておくが、他機との無線交信が喧しい。

昨日の Maneuver をいくつか実施。Steep Turn で、Bank 30°にしてしまう、Roll Out が遅く行き過ぎてしまう、という失態を犯すも、それ以外はおおむねスムーズに対応。本日の訓練メインメニューは Power-On/Off Stall と Timed Turn。

Power-On/Off Stall は Procedure を憶えており、なんなくこなす。Stall 直前の York の引きがやや甘いかと自覚するが、教官からは問題視されず。

次に初めての Maneuver である Timed Turn。Standard Rate/Half Standard Rate Turn はこれまでにもまねごとで実施したことがあるが、Turn Coordinator の Standard Rate に合わせて Turn し、計時してみると実際には 20% ほども時間に対し旋回が早くなってしまう*1。Turn Coordinator の Standatd Rate マークの内側を目指し、また、計時のチェック・コールに合わせて Bank 調整するものの、Turn Coordinator の針がゆさゆさ揺れて内側を狙いにくい。

Basic Instrument Flying (Full Panel) 訓練はほぼ問題ないとのこと。ATIS をとり、Reporting Point のタイミングを見計らって Agana Tower へ "Approaching Leo Palace, Inbound for Touch & Go" とリクエスト。"Left downwind 24L, approved" と許可が出てしばらくして、"Right downwind 24R, approved" と許可が変更になったため、Read back し、Heading を Left downwind から Base へ向ける。すると教官から "24R" と言い直せと指摘されたため、「?」と思いながらも指摘に従う。

初めての Right Downwind of RW24 を回り、RW24R へアプローチ。本日は PLASI が運用されていない様子。距離感が少し掴めなかったせいか、降下がブレて、上下に高度調整を繰り返しつつも穏やかな Landing。すかさず、Flap Up、Full Power、Carb Heat Off にして Take Off。

Downwind が指示されていないため、400ft くらいで "Agana Tower, N5464K upwind, request downwind" とリクエスト。Tower からは "Right downwind 24R, approved" と許可されたため、Read back するとまたもや教官から "24R" と言い直せと指摘。「私、なんて言ってますかね?」と尋ねると "6R" と言っていると。Radio は正確に聞けて正確に理解しているが、口が悪い意味で RW6 に慣れてしまっていて、正しく言えていない!

800ft に達してから Turn し、Right Traffic Pattern を回り、Abeam Touch Down Point で Tower Contact。今度は "24L cleared to land" とのことなので、意識して "Cleared to land, Runway TWO-FOUR LEFT" と Read back。またまた Short Final でアプローチ高度がフィットせず、Too Low 気味になってしまったため、安全を考慮して Aiming Point を度外視し、Throttle をふかして降下率を下げ、 Runway にかかってから Throttle を絞って Landing。Smooth ではあったが、Touch Down 地点が伸びてしまい Taxiway E を超えた。

このまま Taxiway D まで走るのか、ちょっと長いな、と思いながら、Throttle を押し込みかけると、Tower から "Make 180 to exit via E" とのこと。慌てて Throttle を抜き、初めての滑走路上転回を行って Exit via E。

本日の重要ポイント

  • Timed Turn は HDG 90°ごとにチェック・コールし、Bank を調整する

*1:先週、JAPA のシミュレータで 2 min = 360°回転 = 1,000ft 上昇/下降 (しかも A/S 指定) という、より難しい Standard-Rate Turning Climb/Descent を訓練したのだが。

Training for Instrument Rating - 3rd Day, 2nd Stay

Basic Instrument Flying

Wind 270 at 11。同乗は Ka 教官。N98884 で 0.8 H、1 Landing。

Ka 教官とは顔なじみだが初めての同乗訓練。そして初めての機体 N98884。季節外れの台風2つが Guam の北にあるため、ここ2週間ほどずっと南風が続いており RW24 in use。

今回は家族旅行ついでの訓練になり、心構えを含めて事前準備ゼロだったため、Briefing や Preflight であたふたする。ATIS が 119.00 であることをすっかり忘れていることに加え、初めての機体ということもあり、Radio 周波数設定の操作がうまくできなかったりする。Contact Ramp 121.60。N98884 は 8 が並ぶのでコールしにくい。。。

Outside of E まで Taxi。Guam では初めて目にする SAAB 340 が前を通り過ぎるのを見送って Engine Run Up。Contact Ground 121.90。Procedure、Radio Communication は身体が憶えており、2年のブランクにも関わらずそれなりにうまく進む。

Taxi to RW24L via E and Hold Short of RW24L。聞きなれたプロペラ音の SAAB 340 が RW24L から Take Off するのを見送って、Contact Tower 121.90。Proceed to RW24L かと思いきや、Cross RW24L, Taxi to RW24R, Hold short of RW24R at E。想定と違って少し焦る。RW24R を Taxiway として使ったことはあるものの、そういえば Guam での Runway Close-Parallel 同時運用は初体験。Parallel 運用は Radio Communiation がやや Busy であることと Runway の聞き分けが必要になるため (Single Runway 運用でも先入観なくしっかり聞きわけなければならないが)、難易度が少々高いかもしれない。

再度の Tower Contact で RW24R cleared to take off, Left turn approved to practice area A となって Take Off。Left Turn Tendency にも負けず、70kts を保ってきれいに 800ft まで上昇し Left Turn。Tower Control Area から離脱し Freq. Change。フードをかぶって Basic Instrument Flying (Full Panel) 訓練に入る。

  1. Straight Level Flight @ 90 kts
    • 特段の問題はないが、Instrument Flying を初めてすぐは安定をとるまでに時間がかかる
  2. Straight Level Flight @ Various Speed
    • Pitch と Power Setting を把握していないせいか速度変換も慣れるまでに時間がかかる
  3. Straight Level Flight with Congfiguration Change - Flap Extend & Slow Flight
    • Flap Extend で持ち上がる機首を押さえる、Left Turning Tendency を意識する等、Configuratiion Change の操作自体は問題ないが、Flap 10 移行時の制限 below 110 kts をうっかり見落とした*1ことを教官に指摘される
  4. Turn
    • Private License 訓練時と全く変わらない Maneuver であるため、特に問題なし*2
  5. Constant Speed Climb @ 80 kts
    • なんなくこなすものの、上昇時 = Full Power にするという意識が少し弱い
  6. Constant Speed Descent @ 80 kts
    • 下降時 = 1,600 rpm にするという意識がかなり弱く、適当に設定してしまう
    • Power をどこまで絞るのか明確に意識しないと、Carb Heat 操作も誤る可能性があるのが反省点
  7. Recovery from Unusual Attitude
    • Private License 訓練時の T 教官よりも柔らかい設定で、なんなくこなす
    • 体感と日の当たり具合、それに下を向いていても見えてしまう教官の Trim 操作で、姿勢がなんとなくわかってしまうのはご愛嬌
  8. Steep Turn
    • まず左へ Make 360、ADI の Pitch 維持を意識することで高度は安定、Bank も 45°を維持、Roll Out もうまくいく
    • 次に右へ Make 360、Bank・Roll Out はうまくいくものの、ADI から目を離してしまった後半は高度がぶれる
    • 意識していなかったが、Rudder もうまく踏めていると教官よりフィードバック

フードを外し、ATIS をとって Guam Center Contact。over Talofofo, approaching Pago Bay であるが over Pago Bay と報告してしまう。Radio 接続が途切れていると教官に指摘されるが、N98884 左席の Radio Intercomm Switch はカバーが外れてしまってボタンが尖っており、指で押し込めない。そのことを言い訳にその後の Radio Comm を教官に代わってもらう。

Left Downwind of RW24L に入り、Barrigada の丘を回って RW24L approach。難しいと言われる RW24L だが、初めてではないため PLASI を参照しながら高度調節し、Center Align しつつ Smooth Landing & Exit via E。2 年ぶり(実質 4 年ぶり)の実機訓練ながら実に美しい Landing。身体が憶えたか。

本日の重要ポイント

  • 傾向を早めに掴み、早めかつ細目に修正
  • 通常の Turn は Bank 20°まで、それ以上にすると高度低下し修正が難しくなる
  • 上昇・下降から水平飛行への Transion は VSI の数値 x 1/10 (= 通常は 50) ft 前から開始
  • 上昇・下降・速度変換等で姿勢変更した場合は、早めに正しい Pitch を掴む
  • Steep Turn は 20°を超えるころから Pitch Up & Power Add、Pitch Keep のために ADI を Primary、ALT・VSI と HDG を Secondary にスキャン

*1:通常の Flight で 110 kts に達することはあまりなかったが、Instrument Flying でさまざまな飛び方をしているため 110 kts を超えることもある。基本に忠実に操作すべき。

*2:逆に言うと、他の Maneuver は Procedure をただ漫然とやっていても Private License 訓練としては許されたということであり、飛行諸元により傾注する必要があるということ。

Training for Instrument Rating - 2nd Day, 2nd Stay

Ground School

Ka 教官から Basic Instrument Flying (Full Panel / Partial Panel) のレクチャー。内容は後述、重要ポイント参照。

等速直線飛行に入ったら、ADI の水平線を 0°に調整するとよいとのこと。調整により等速直線飛行が Pitch の絶対基準になるというのだが...Pitch は A/S と Power Setting により変わりうるため、それは基準となる A/S & Power Setting が身についてからにしようと思う。

今回は Medical Certificate 更新を仕損じたため、Flight Training はできないと思っていたが、Instrument Rating 訓練コースの前半はフード訓練のため、Medical Certificate 不要とのこと。では、と、明日から Flight してみることにする。

本日の重要ポイント (Basic Instrument Flying - Full Panel)

  • Constant Rate of Climb
    • 500 ft/min で上昇、速度指定なし
    • Exit 操作 (Pitch Down) は VSI 値 x 1/10 feet 手前から
    • 指定到達高度に達し、Cuise Speed に達してから Power Down
  • Constant Rate of Descent
    • - 500 ft/min で下降、Power は ① Cruise Setting のまま、② Idle、どちらもあり
    • Exit 操作 (Pitch Up & Power Up) は VSI 値 x 1/10 feet 手前から
  • Climbing / Descending Turn
    • Bank に入るまでは Standard Rate Turn ではないことに注意
    • Time Check を行う (Timed Turn で後述)
  • Steep Turn
    • Primary Instrument である ADI で Bank と Pitch をよく見る
    • Bank 20°から York を引き、Power を追加 *1
  • Constant Speed Climb
    • Full Throttle にして指定速度 (80 kt) を維持し、この飛行諸元が安定する Pitch を早めに見つける
    • 一方、Turn Coordinator のボールを見る (Left Turning Tendency 対策)
    • 指定到達高度の 50 (= VSI x 1/10) ft 前から Pitch Down 操作
    • Cuise Speed (95 kt) にしてから Power Down し、Trim をとる
  • Constant Speed Descnt
    • Carb Heat On & Power Idle にして指定速度 (80 kt) を維持し、この飛行諸元が安定する Pitch を早めに見つける
    • 指定到達高度の 50 (= VSI x 1/10) ft 前から Pitch Up 操作 & Power Up
  • Stall
    • 操作は Private 訓練のときと同じ
    • Power-On Stall では (特に Stall 直前に) ボールに注意
    • Spin に入った場合、Turn Coordinator を参照して Rudder で Recovery
  • Slow Flight
    • 操作は Private 訓練のときと同じ
  • Recovery from Unusual Attitude
    • ADI で Pitch & Bank を確認・修正する
    • その後 A/S を確認し、Power を調整する
  • Timed Turn
    • 所定の時間の 1/4 毎に HDG をチェック
    • 当面の Allowance は VSI ±150 ft/min、ALT ± 500 ft、HDG ± 15°、A/S ± 15 kt
    • PTS の Allowance は VSI 未指定、ALT ± 100 ft、HDG ± 10°、A/S ± 10 kt、Bank ± 5°

本日の重要ポイント (Basic Instrument Flying - Partial Panel)

  • Partial Panel も Full Panel と同じ Maneuver をすべて実施する
  • Partial Panel は ① Vacuum、② Pitot-Static System のどちらかが故障した「後」の状況を想定し、故障系統に依拠する信頼できない計器を隠して実施する
  • 故障する過程で計器が信頼できるか否かがわからない状態は訓練課程にない (がこの状態を正しく認識することは重要であるため、LuizMonteiro 等で事前シミュレーションしておく)
  • Vacuum 故障時
    • ADI, HDG が信頼できない
    • Bank → Turn Coordinator を参照する
    • Heading → Magnetic Compass を参照する
      • Magnetic Compass は Straight & No Accelaration の場合に正確
      • Magnetic Compass の針の動きは通常と逆になることに注意
  • Pitot-Static System 故障時
    • AS, ALT, VSI が信頼できない

本日の重要ポイント (手続上の Tips)

  • Instrument Rating 訓練コースでは TSA 登録が不要 (らしい)
  • Instrument Rating 訓練コース後半は CFII の Check Out/Endorsement が必要だが、前半は CFI の Check でよい (らしい)
  • Instrument Rating 訓練コース前半はフード訓練のため PIC 時間はつかない (ということは Medical Certificate 不要ということ)
  • ADF はいまや使わなくなったため、試験や訓練の範囲から (実質) 外れる

*1:Bank 20°から高度が下がってくるため、これを閾値に Turn が Normal か Steep かを強く意識する。

Training for Instrument Rating - 1st Day, 2nd Stay

Ground School

Ray 教官からレクチャー 1.5H。

  • 知識レベル
    • 必要となる知識レベルは Private < Commercial << Instrument Rating とのこと*1
  • Instrument Rating 取得要件*2 - FAR 61.65 (d)
    • 50 hours of cross-country flight time as pilot in command, of which 10 hours must have been in an airplane; and
    • 40 hours of actual or simulated instrument time in the areas of operation listed in paragraph (c) of this section, of which 15 hours must have been received from an authorized instructor who holds an instrument-airplane rating, and the instrument time includes:
      • 3 hours of instrument flight training from an authorized instructor in an airplane that is appropriate to the instrument-airplane rating within 2 calendar months before the date of the practical test; and
      • Instrument flight training on cross country flight procedures, including one cross country flight in an airplane with an authorized instructor, that is performed under instrument flight rules, when a flight plan has been filed with an air traffic control facility, and that involves--
        • A flight of 250 nautical miles along airways or by directed routing from an air traffic control facility;
        • An instrument approach at each airport; and
        • 3 different kinds of approaches with the use of navigation systems.
  • 計器の Power Source (復習)、遅行性、保守要件
    1. Gyroscopic Indcator は ADI (Vacuum), HDG (Vacuum), Turn Coordinator (Electoric *3 ) の 3 つ
    2. Pitot-Staic Indicator は A/S, ALT, VSI
    3. Power Source ごとに故障しうる → Source ごとの障害を想定して Partial Panel を訓練
    4. 遅行性 *4 は TC = most sensitive, ADI = 1 〜 2 sec、VSI = 6 〜 8 sec
    5. 各計器の保守要件を調べるべき
  • Human Factors & Aviation Physiology
    1. IM SAFE ... Illness/Medication/Stress/Alcohol/Fatigue/Emotion

*1:Commercial は知識よりどちらかというと技量を高めるということか。

*2:Instrument Rating は Proficiency/Currency が求められるため、訓練プランを慎重に組み立てることが重要。

*3:Preflight の Master Switch On で音がする。

*4:何を主要計器としてスキャンするかは遅行性の影響に左右される。

Training for Instrument Rating - 3rd Day, 1st Stay

Basic Instrument Flying

Wind 040 at 10 gust 18。N9853L で K 教官と 0.9 H の PIC Flight、4 Landings。

初めての早朝訓練。普段は上空でヘッドセットで COM を聞きながら ATIS を流す室内スピーカを Engine Start 前に ON にして聞く ATIS がうるさいこと。だがここでチューナーのボリュームを絞ると他の局との交信まで音量が下がって聞こえなくなるため注意。METAR も ATIS も Sky Clear なはずなのに激しい雨。ATIS は 15 分くらいで新しい情報が入る。さきほどまで Sky Clear だったのに今度は Broken 2,200, Broken 4,000, Overcast 10,000 と言う。南の空にはすごく危険なにおいのする長く連なる Cb があるため、Traffic Pattern で様子見することにする。Ramp Contact すると、何言っているかわからない。Ramp がわからないのは初めて。2 度聞いてもわからないため、まあいいやと先に進める。

Delta B757 の前を急いで RW 6R から上がり Right Downwind へ。(本日は結果として Right Closed Downwind になった。) B757 は Heavy 扱いであるため、Separation を大きくとるように Extend Downwind を指示される。回ってきて Normal Landing。やはり Flare が不足気味になる傾向があり、3点着陸となる。Soft Field を意識するとよいのかも。

本日はトラフィックが多いため 600 ft くらいで Barrigada の丘の手前を Right Turn する。するとすぐに Runway Mid-Point にくるが、ここでまだ機が安定していなかったり、Tower と他機の交信の間を計って待っていたりするとあっという間に Abeam Touchdown Point を越してしまう。そのせいで Tower に少し怒られる。Tower はコンタクトポイントを Tower からのアングルで決めており、そこまでにコンタクトしないと Communication Failure だと思われるとのこと。

交信の間を計っていた Runway 上の United B737 を右後ろに見ながら、VOR inbound を指示される。VOR の上へ行くからと 1,300 ft から 1,500 ft へ緩やかに上げるが、宣言なしに上げたため教官に Deviation だと思われる。アクションの前に必ず宣言すべき。

VOR の上で教官が ILS を設定する。初めての Localizer & Glide Slope の針は左下に外れている。

Final に入ったものの、1つ前のトラフィックがまだ着陸直後であり、Separation のため Make 360 on Final。最後は No-Flap Landing。Dynasty A330 が Taxi A で Tower Contact するも "Hold short due to landing traffic" と言われ待たされる。その機を横目に Landing & Exit D。

本日の重要ポイント

  • Take Off で Pitch は上げなくてよい ... A/S が速くなることで上昇するため Pitch Up せずに耐える
  • Wing Low は Aileron + Opposite Rudder
  • 教科書的には Aileron First, Rudder Second だが、乗り心地を求めるなら Rudder First, Aileron Second ... Turn のとき等、必要時以外は Bank させない
  • Landing は Center Line Align, Heading Align する、精密さを求めるのが IFR Flight
  • Separation の時間を考え、時間から距離を考え、コース取りする ... 2 min. @ 90kt = 3 NM = Descent Starting Point
  • 計器について
    • Half Bar Pitch の変量を憶える
    • Attitude Indicator の Wing Level Mark はズレている ... 実際の Wing Level で基準を作るか、Heading Indicator で確認

Training for Instrument Rating - 2nd Day, 1st Stay

Biennial Flight Review & Basic Instrument Flying

Wind 090 at 6。N9853L で K 教官と 1.2 H の PIC Flight、4 Landings。

ACI Hanger で Ramp Contact してから Outside of D で Run up。Ground Contact しようとすると教官が「Ramp Contact 忘れてない?」と言うのだが、忘れていない。試しているのか、寝ぼけているのか。しかし、ATC に自信がないと見られているようで Ground Contact を進められてしまう。

RW 6R から上がって Right Turn to Practice Area B 4000。Agana Tower から Contact Departure と言われ、Read Back しつつある中でも「ここでエンジン止まったらどこに降ります?」と来る。No Idea であったが、常に意識しておけということ。適当にその辺りと言いながら Guam Departure Contact。集中力を欠いたため、Altimeter を 2 回いい間違う。

計器を見ながらの Left & Right Steep Turn。Guam Departure から "Traffic at 2 o'clock, 10 mile, southwest bound, heavy B777, descending to 5000" と言われるが、旋回中は探せるわけもなく、しかし "Looking for the traffic" と返す。

計器を見ながらの Slow Flight。今度は "Traffic at 12 o'clock, 5 mile, altitude & type unknown" と。Flight Following をもらったら Maneuver 中に頻繁に Traffic 情報が入ってきて、交信しつつ操作すること忙しい。これもまた注意力を逸らす環境下での訓練ということで耐える。

計器を見ながらの Landing Stall。Full Flap にしてから Right Turn を指示され、そのまま Bank Keep で Pitch Up, Pitch Up, Pitch Up と、Check Ride 前の最終確認でも実施した K 教官の好きな Turning Stall へと突入する。Right turning with 30 degree bank のまま Recovery。Recovery からすぐに Power-On Stall。

すかさず Simulated Emergency。Field Select にちょっと戸惑うが、今回は Procedure のとおり実施。Pilot Side で旋回、接地点が Slope なら上る方向に Approach するべき、と助言を受けてその通りに実施。Approach 中にも Guam Departure から "traffic at 1 o'clock, southeast bound, 5 miles, altitude indicates 5500" と。最後は Forward Slip で高度調整し、Go Around。こういう風にねと教官が機を急激に持ち上げ、これまでに経験したことのない G がかかったため、思わず「おおっ〜」って唸ってしまう。

ここから Simulated IMC Flying。Heading 210, Vy 76 kt, 2500 ft を目指す。Half-Standard Rate や Standard Rate で Heading Change。A/S で Bank が決まる。Heading 210 になり、2500 ft で Level Off すると、すかさず Turn Heading 020, A/S 100 kt と次々と指示が飛ぶ。Descend & Maintain 2000 at 300 ft / min と指示され、下げ始めるとすかさず、Turn Right Heading 040, Turn Left Heading 035 と次々と指示が飛ぶ。

ここで Airport へ。ATIS をとっている間にも、指示は Turn Right Heading 010。Guam Departure に Return to the airport を伝えるが、少しテンパっていてうまくない。続けて Agana Tower に "Approaching Pago Bay, inbound for option" と伝えると Agana Tower がごにょごにょっと返してくる。Say Again すると "Report Pago Bay" であった。そして Approach Set Up。Checklist Procedure をしている間にも Reference をとると指摘される。

Approach では、想定よりも Pitch Up 気味に維持する、Aileron よりも Rudder で center align する、Throttle 操作は緩やかに、と、Climb では Rudder で WCA をとると、助言される。Left Downwind Approved をとり、左に回る際には 20 degree bank を指示され、これが上昇時の bank としては深くて少し怖い。Wing Level に戻すとすかさず、また Left roll-in を指示される。K 教官は Airport Reachable のために downwind を狭くとるのがお好み。

Left downwind で "Request touch & go" すると "Traffic in sight ?" と聞き返される。"Negative" と応えると、案の定 "Continue downwind" と。しかしその直後、見つけ "Traffic in sight" とすると "RW 6R, no.2, cleared for touch & go" と Clearance が出る。今回は ATC は理解しているのだが、気持ちが先行してドモリ気味になってしまう。

2nd Approach も指摘点はさきほどとほぼ同じ。加えて Pitch Level → Flare のタイミング。Flare で気持ちがやや揺らぎ、いったん浮いてしまうものの比較的穏やかな Landing。

再度 Take Off。Aileron & Rudder がよろしくなく Rolling で Gear がブルブル音を立てているのが自分でもわかる。だが、教官の指摘はそこではなく Nose を 10cm 上げるつもりでそのまま耐える、Wing Level のまま Rudder で WCA をとる、徐々に Nose Up する傾向があるため Pitch Down を精密 Trim でとる、ということ。

20 degree bank を指定されるが、Traffic Pattern を回っているときは Attitude Indicator ではなく水平線を見るとのこと。Downwind へ入るや否や Simulated Engine Failure。Forward Slip して Normal Landing。

最後にもう一度 Closed Left Downwind を少し Extend 気味に回る。次は Soft-Field でと言われたのを Forward Slip と指示されたと思い、中途半端な高度で Forward Slip を入れてしまう。接地直前のズレを強引に直し、指示されるように Soft-Field 気味に Full Stop。

Ground Instruction と合わせて Biennial Flight Review 終了。

本日の重要ポイント

  • Throttle はやさしく操作する ... 操作を初めて 3 カウントで終わるくらい
  • Emergency に備えて、飛行エリアごとに Landing Field を常に予め想定しておく
  • Half-Standard Rate Turn は Turn Coordinator を見て感覚で回る