今週の授業について (11/13 〜 11/18)

水6 ファイナンス課税 (渡辺裕泰先生)

今週のテーマは、不動産の証券化

不動産証券化のための SPV, 法人課税, スキームなど。

水7 企業財務報告上級 (川村義則先生)

今週のテーマは、ヘッジ会計。

会計では金銭債権を評価する際に貸倒引当金の分だけ減額する。「将来収益のためのリスク引当なのに将来収益を計上しないのはなぜか?」とファイナンス理論との乖離が指摘され、過度の保守主義が真実性の原則を歪めている可能性が提起される。後半は認識基準について、先生、公認会計士のクラスメートと三者の間で議論し、下記の結論を得る。

  • 監査においては社内ルールなどで継続性が担保されているかが重視される
  • その裏には、いかなる認識基準にしても継続性が担保されていれば Clean Surplus の関係が保たれるという会計理論がある
  • 近年は経営者の意思に基づく見積項目が増えているので、継続性の重要度*1は高まっている

金6 マーケットメカニズムとトレーダー行動 (宇野淳先生)

今週のテーマは、前回実習のレビュー。

実習のレビュー。提出したレポートの記述からインサイトを引き出そうとしたのか、先生に指名されるが、あまり語らず流してしまう。その理由は、講義直前の出来事が (先週とうってかわって) 光明をもたらし、うかれていたからである。

金7 M&A (新田喜男先生/古川英一先生)

今週のテーマは、成長戦略におけるM&A (続編)。

テーマはMBO。低いTOBをかけると既存株主の価値毀損になり、高いTOBをかけると自分の利益が少なくなるのがMBOの難しい点とのこと。基本的にM&A利益相反である。

*1:社内ポジション争いのために多大なコストをかけて組織変更と会計データの遡及改訂を頻繁に繰り返すどこかの会社にその行いのマヌケぶりを認識してもらいたいものだ。